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夫がAAにつながり、回復のためのプログラム「12ステップ」を始めると、少し穏やかな性格になってきました。
夫は、私にアルコール依存症の家族や友人のための自助グループ、アラノンへ行くことを、ことあるごとにすすめてきました。
私は、“なぜ私が自助グループへ行かないといけないのか?問題があるのは夫なのに。私には関係ない” と思い続けていて、「行け」と言われることで、余計に“行くもんか!”という気持ちになっていました。
夫は、以前からちょこちょこと女性とメールのやりとりをしていたことがありました。
ただの友達だと言うので私も気にしないようにしていましたが、休日に親子3人で出掛けている最中もずっと携帯をいじりながらニヤニヤしたりするので、さすがに気分が悪くなり、「メールするのはいいけど、私の目の前ではしないでくれ」と何度か言いました。
が、一行に収まらないので、そのような夫の態度に対してものすごく怒っていた時期がありました。
プログラムを始めてしばらくはなかったのですが、いつしか夫は、AAの仲間の女の子と親しくなり始めていました。
休日、AAに行く前何時間も早い時間にウキウキしながら家を出て行く夫を見て、その子とミーティングの前に会うのだな、と感づきました。素直というか、単純というか、、隠せなかったんですね。ウキウキを(笑)
彼女を含むAAの仲間と、泊まりでよく温泉や海に行ったりもしていました。
関係があったのかどうかは分かりません。私は、夫は浮気はしない人だと思っていましたが、真実は闇の中。確認する手立ても必要もなかったし、「疑わしきは罰せず」。
そして今となっては、そんなことはどうでもいいことです(笑)
(飲酒に関しても基本、「疑わしきは罰せず」だと思っています。飲んだところを見ていなければ、飲んだだろ!と決めつけるのは良くありません。とはいえ、アルコール依存症の家族は鼻がとってもよく利くので、だいたい疑わしい時は飲んでいるのですが。笑)
その頃ちょうど、夫は回復のためのプログラム「12ステップ」を一時中断していました。
プログラムでは、自分の過去を紙に書き出して、その事柄を客観的に分析していきます。(その前にはきちんと順番があって、いきなりそこへ行くのではありません)
そのあと、自分が傷つけてしまった人へ、直接会える人には会いに行って謝る、という過程があるのですが、そこに来て夫は怖くなり、苦しくなり、途中でやめてしまったようです。
きちんとした順序で、やる気を持ってやれば苦しくならないように出来ているのですが、やはり苦しくなったり怖くなって途中でやめてしまう人もいるようです。まだその人の時期じゃなかったり、自分に正直になれていなかったり、いろいろ理由はあると思います。
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穏やかに暮らせていたのもつかの間。再び言い争いの日々が始まりました。
夫はAAには行っていたので、飲んではいませんでしたが、プログラムを途中でやめ、自分の問題は解決できないままでいるので、苦しいのは飲んでいた時と同じです。
でも苦しさを紛らすお酒がないので、全身からトゲが出ているように、手のつけられないほどヒドい状態になっていました。いわゆる、ドライドランクです。
飲んでいた時は、酷いケンカになっても最後には夫が謝り、「もう飲まない」とか、「もうこれからはしないから許してくれ」という結末になっていたのですが、ドライドランクの夫は無敵です。絶対に謝ったりしません。まるで当時の私のようです(笑)
ケンカになると、「お前とは共通の趣味も何もない。つまらない」と結婚生活がうまくいかない事を私のせいにしてののしります。まるで当時の私です(笑)
夫が反省するどころか私をののしる、謝らない、私の言うことを聞かない=夫をコントロールできなくなった私は、苦しくなっていきました。まるで自分の鏡だとは気づかずに。。
私はいつも、夫の依存症のことを知っていて心配もしている夫の母に、メールで夫の愚痴を言っていました。いつも彼女は私の味方をしてくれて、夫に何か言ってくれたりもしていたので、私は、義母に言えば彼女が夫を正してくれる = 間接的に夫をコントロールしようともしていました。その時は、自分が人をコントロールしているなど思ってもいませんでしたが、これも後になって自分がプログラムをしてみて分かったことの1つです。
夫とAAの女の子とのことで私が最高におかしくなった時、その事についても夫の母にメールで怒りをぶちまけました。
すると、いつも私の味方でいてくれたはずの彼女からの返事は、「あなた自身は夫婦仲を改善するために何かしているの?」というものでした。
私はずっと、 ”私はいつも100%正しい、悪いのは夫だから、私は何もする必要がない”
そんな風に思っていました。
なので、その義母の言葉はとても大きなショックでした。何か気づかされたという意味のショックではなく、“義母に裏切られた、もう彼女は私の味方ではない”という意味のショックです。
私もかなり頭が狂っていました。
そのショックから、“もう私が相談するのはこの人じゃない”と、初めてアラノンへ足を運んでみたのです。
それが私の底付きでした。
それまで夫から、アラノンアラノン言われていたのに全く耳を貸しませんでした。
自分が必要な時にならないと、人から何度言われようが行かないんですね。
私も身をもって体験しました。
これは依存症本人もまったく同じです。
なので、まだAAにつながっていない本人が底を付いた時のために、「行け」ではなくて、「こういうのがあるんだって」くらいにAAの存在をお知らせしてあげるのは、とても重要だと思っています。
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